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2006年12月 4日 (月)

日経「経済教室」(12/1)

JPモルガン証券の方が、円キャリー取引による弊害(円キャリーバブル崩壊)とそれを防ぐための処方を提言していた。久しぶりに良い「経済教室」だった。円キャリートレードについて、高校生でも平易に理解できる書き方であり、文字通り教室の名に相応しかった。

金利はお金()の価値なので、物価や生産や消費や賃金が上がれば、追随して上がるべきである。早く景気を良くして、早く利上げすべきではある。ただ、現下の景気指標は斑模様で、かつ未だ景気回復の実感も無いので、日銀も踏み切れないでいる。そこでJPモルガンの方は、日銀の利上げは0.25%にこだわらず、“毎月0.05%ずつ刻みながら利上げ”を行い、(世界)各国との金利差を縮小することを提言している。日本は低金利なので、資金()を全世界に供給している(吸い上げられている)。労賃の安い中国が世界の工場になっているのと同じように安もののお金である「円」が運用されているということだ。為替(円安)頼りの景気回復が長く続けば続くほど、日銀の利上げによって円の急騰がもたらされる。結果、日本経済は勿論、世界資本経済にもショックの連鎖が肥大する。だから毎月0.05%ずつ利上げしてゆけば という趣旨である。私は、この提言をとてもフレッシュに感じた。次の、来年の比較的早い時期の0.25%の利上げは(米国の利下げより早くせざるを得ないので)やむを得ないと思っていた(12月以降の景気指標が良い事が確認されればの話しだが)。日銀としてもITバブル時の利上げ判断ミス(厳密に言えばアンラッキーだったのだと思うが)があるから、判断が難しいことは難しい。だとすれば、仮に12月以降の景気指標が良ければ、先ずは0.125(0.25%の半分)利上げして0.375%としたらよいと思う。毎月0.05%の利上げを続けるとメッセージして、5回続かなかったら失敗と見做されると思う。エスカレーターで5階に行くよりはエレベーターで2階のロフトに辿り着いた方がいかにもセーフティーな気がする。

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